地方公務員が中小企業診断士資格取得を目指してみる

粒見柄人と申します。市役所職員による中小企業診断士試験合格までの軌跡です。

水道経理に配属された! ②伺について

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水道経理に配属された! 序【新規採用】 - 地方公務員が中小企業診断士資格取得を目指してみる

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水道経理に配属された! ①予算執行関係書類の概要 - 地方公務員が中小企業診断士資格取得を目指してみる

(本記事はフィクションです。公営企業会計経理部門では、どんな仕事をしているかを、実体験をもとに記事にしていきます)

 【あらすじ】

水道部経理課に配属された粒見は、経理係の主任から、予算執行関係の書類の概要について説明を受けたところである。

 

主任は続けた。

「じゃあ、次に、契約係に関係する書類について説明するね。まず、ひとつめ。封筒が添付されている書類が予算執行伺兼施行伺

これは、予算をこういうことに使いたいんですけど良いですか?と許可を求める書類になるよ。

本来、全ての業務は企業管理者、うちでいうと水道部長だね。水道部長が行うべきなんだけど、繁忙かつ煩雑になるから、事実上不可能だよね。

そこで、我々職員が企業管理者を補助して事務や事業を進めるために、やっても良いですか?と伺うわけ。それを文書化したものが伺、今回だと予算執行伺兼施行伺だね。この書類に、企業管理者がハンコをつく、言い換えると決裁することで、企業管理者として意思決定したということになって、伺った内容について、職員が予算を執行して、事業を進めることができる。

もちろん、作成者と企業管理者だけが見ていると、チェック機能が働かないから、作成者の所属長や、関係部署も書類を確認後、承認したという意味合いでハンコをつくよ。

一般企業だと、稟議って言葉を使うね。

とりあえず、ここまでは分かったかな?」

粒見は、つまり、企業管理者である水道部長が決裁することで、伺った内容を理解進められるということですね、と返答した。

「うんうん、その通り。飲み込みが早いね。

もうひとつ付け加えると、全ての書類を企業管理者が見るのも事実上不可能なので、金額の大小や事務の種類によって、決裁権限を下位の役職者に委譲しているよ。この権限のことを専決権限と言うよ。予算執行で言うと、金額が大きいものは水道部長が決裁して、金額が小さいものは経理課長が専決する、ってことになるね」

粒見は、金額の大小などによって、専決権限が課長にある場合がある、と理解した。

「まぁ、伺の話はこれくらいにしておこう。次はこの書類をどうしていくか、説明するね」

粒見は、まだまだ先は長いなぁ、と思いながらも、知るべきことは多いんだなぁ、と改めて思い知らされた。

 

③に続く

水道経理に配属された! ③伺の審査 - 地方公務員が中小企業診断士資格取得を目指してみる