地方公務員が中小企業診断士資格取得を目指してみる

粒見柄人と申します。市役所職員による中小企業診断士試験合格までの軌跡です。

武器としての決断思考【書評】

こんにちは、粒見柄人、略してつぶからと申します。閲覧いただき、ありがとうございます。

 

人生は決断の連続で、その都度悩んでしまいますよね。特にビジネスシーンでは、どちらの案で進めていくか、など決断を迫られることも多々あると思います。また、決断後、果たしてこれで良かったのか?と悩むこともありますよね。

そんなときに、どのように決断すれば良いのか、について示してくれる本が『武器としての決断思考』(瀧本 哲史さま著)です。

「教養としての武器をくばりたい」をキャッチコピーにしている星海社新書の軍事顧問を務める瀧本氏の著書を読むのは二冊目です。京都大学生に向けた講義を書籍に再編集したもので、社会人にとっても非常に役立つ考え方が掲載されています。

では、内容紹介に入ります。

 

決断に至るには議論が必要

そもそも何かを決める際には、議論をすることで、賛成意見や反対意見を比較しつつ、より良い結果となるように意思決定を図りますよね。

この議論を、自分の頭の中でやってしまえば良いのです。

直感が大事な時もあるかもしれませんが、しっかり検討して、しっかり決断するためには、賛成の立場と、反対の立場、この両面から物事を見ていく必要があります

そのためには、ディベートをしっかりできるようにならないといけないため、ディベートの手法について、著者は解説をしています。

 

メリットとデメリットを考える

さて、頭の中でディベートをして決断しよう、というところまで来ました。

なお、ディベートの対象とするためには、物事を二者択一まで落とし込まないといけません。〇〇するor〇〇しないの二択にしておくと、ディベート思考の枠組みに入れやすいです。

では、賛成と反対の両面から見るために何が必要かということですが、議論の対象のメリットとデメリットについて考えることです。

先ほどの二者択一まで落とし込んだ後であれば、賛成の立場からはメリットがデメリットを上回ることを主張し、反対の立場からは逆にデメリットがメリットを上回ることを主張します。

さらに、これらのメリットとデメリットに対して、反論を加えることで、果たしてメリットとデメリットが果たして論理的なものなのか?を確認します。

これらのことを、自分の頭の中で行います。頭の中で行うとは言いますが、思考のプロセスが明確になりますので、即決断を迫られる場合でなければ、紙に書き出して行いましょう

 

客観的な判断の後、主観で決断

先ほど、メリットとデメリットを書き出して、これに反論を加えるところまで説明しました。

これらのメリットとデメリット、そしてその反論を材料にして、最後に、審判がジャッジを下すのがディベートです。

しかし、自分ひとりの頭の中には、第三者がいません。

そのため、決断に至る前までのプロセスは客観的なものですが、最後の決断は、主観的なものとなります。

しかし、決断思考の目的は、何となく決めるのではなく、賛成と反対の立場の両面から、メリットとデメリットを比較して、そのうえで決断することであるため、最後は主観的な決断で問題ないのです。

直感で決めると思考のプロセスが不明瞭であるため判断がコロコロ変わったりしますし、情報が賛成側だけや反対側だけに偏っていたりすると、そもそも正しい決断ができません。

こうした点からも、ディベート思考にもとづく決断は優れていると言えます。

 

以上です。

本書の内容は、大学生向けの講義だけあって、分かりやすく、具体例も多く、もっと色々なお話が記載されております。興味のある方は是非お読みください。

 

私も普段、何となくこうじゃないかなぁ、って考えることがあります。

そうではなく、物事を具体化しつつ、お互いのメリットやデメリットを比較したうえで決断ができるよう、日々意識して仕事にあたっていこうと思います。