地方公務員が中小企業診断士資格取得を目指してみる

粒見柄人と申します。市役所職員による中小企業診断士試験合格までの軌跡です。

水道経理に配属された! ①予算執行関係書類の概要

第一回はこちら

水道経理に配属された! 序【新規採用】 - 地方公務員が中小企業診断士資格取得を目指してみる

(本記事はフィクションです。公営企業会計経理部門では、どんな仕事をしているかを記事にしていきます)

【あらすじ】
新規採用された粒見は、水道部経理経理係に配属された。経理係には、係長、主任、先輩がおり、隣にいる主任から業務に関するレクチャーを受けることとなった。


主任はこう切り出した。
「 まず、机の上の書類を片付けようか。とりあえず、この山積みの書類を分類してみるね」

そうして、主任が一つの山を、四つのグループに分けた。

「うん、たまたま、予算執行に関係する書類ばかりだったね。分かりやすいように、業務の流れる順ごとに説明していくね。

ひとつめの封筒が添付されている書類が予算執行伺兼施行伺。

ふたつめの書類が契約締結通知書。

みっつめの書類が検査調書兼予算執行伝票と、出金伝票。

これら三つが、工事請負、委託、物品購入、賃貸借など、お隣の契約係も関係してくる書類だね。

そして、もう一つが、契約係が関係しない書類だよ」

粒見はよく分からなかったが、予算執行関係書類には、契約係に関係する三つの書類と、それ以外の書類がある、と返事をしておいた。

主任は続けた。

「うん。そう。まだ粒見くんは水道部の仕事ってイメージが湧かないと思うけど、簡単に言えば、水道水を作って、お客さまにお届けするのが使命だよね。これに付随して、色々な業務もある。

それで、直営として職員が直接働いて行う業務もあれば、契約して民間業者にやってもらう業務もある。

契約してやってもらう業務については、お金を支払わないといけないよね。だから、そういう書類は経理課に回ってくるんだ」

粒見は先ほどと同じく、直営の業務と契約業務があって、契約業者にはお金を支払うから、経理課に書類が来る、と復唱した。

先輩はさらに続ける。

「うんうん、その通り。理解が早くて助かるね。

次に、契約係が関係しない書類は、出金伝票とか、支出伺と出金伝票とか、振替伝票とか、色々あるね。

例えば、同じ出金伝票でも、原課に支出の代理決裁権限が降りている出金伝票もあれば、前渡資金の出金伝票、支払準備金の出金伝票と、たくさんの種類がある。

あとは、契約係は民間業者を対象とした契約を取り扱うけど、それ以外の人と契約する時は、契約係が関係するような書類も回ってくるね。

また後で書類を見ながら説明するね。

とりあえず、予算執行関係書類の概要はこんなもんかな」

粒見は、契約係の関与しない書類であっても、契約関係と似た書類が回ってくること、また様々な種類の出金伝票があることを確認した。

さらに続く情報量を、頭に入れ続けられるかどうか不安になったため、その旨を主任に伝えた。

「あ、ごめんね、備品のノートをあげるよ。どんどんメモしていってね」

先にくれよ、と思ったが、メモの用意すらしていない自分にも非があったため、何も言えなかった。

「じゃあ、次は、予算執行伺と施行伺の説明をしていくね」

 

次回に続く

水道経理に配属された! ②伺について - 地方公務員が中小企業診断士資格取得を目指してみる