地方公務員が中小企業診断士資格取得を目指してみる

粒見柄人と申します。市役所職員による中小企業診断士試験合格までの軌跡です。

インバウンドビジネスとペルソナマーケティング【書評】

こんにちは、つぶからと申します。閲覧していただき、ありがとうございます。

 

さて、今回は書評です。最近、役所界隈でも耳にするインバウンドという言葉に惹かれて読みました。実際にどうしたらインバウンドビジネスを成功させられるのか?という疑問を、筆者のコンサルティング経験も踏まえながら、具体的かつデータを示して解決してくれます。「インバウンドビジネス集客講座」(村山慶輔さま著)です。外国人観光客へのマーケティングという視点に特化した一冊でありますが、言い換えれば、インバウンドに特化した経営コンサルタント本でもあるため、中小企業診断士にまつわる教養としても備えておきたいと思いました。

 

なぜ今インバウンドなのか?

 最近インバウンドという言葉が注目され始めている理由は、観光業が世界的に見て成長産業だからであり、日本においても特にアジアを中心とした外国人観光客が増加傾向にあるからです。

身近な例で言うと、小売店で中国語や韓国語、英語で書かれているポップや掲示が見られるようになってきたり、免税対応の小売店が増えたり、中国人観光客の爆買いなんてニュースもありましたね、これらは全て外国人観光客の影響でしょう。

外国人観光客が増加傾向にあれば、当然マーケットは拡大傾向にあるため、ビジネスチャンスがあるはずです。そのビジネスチャンスを掴むために、インバウンドビジネスにおける集客が重要になってくるのです。

 

少々脱線しますが、「新・観光立国論」(デービッド・アトキンソンさま著)も一年くらい前に読んでおります。一言で言うと、人口減少社会において、移民による人口増加が見込めないのであれば、短期移民とも言える外国人観光客を増やそう、と言う本です。面白い本ですので、よろしければ読んでみてください。

閑話休題

 

集客の前にペルソナマーケティング

インバウンドビジネスを始めよう、となったら、まずは情報収集や現状把握を行ってから、自分たちの魅力・強みを踏まえて、情報発信を行い集客をしますよね。

その情報発信をする際に重要なのが、ペルソナマーケティングです。これは、漠然としたイメージで外国人観光客を捉えるのではなく、具体的に外国人観光客の情報を設定することで、外国人観光客と売り込む商品とのミスマッチを防ぎつつ、確実に外国人観光客を取り込むことができます。

私自身マーケティングにはあまり明るくないのですが、インバウンドではない通常のマーケティングにおいても、顧客像を具体化してその方に買ってもらうにはどうすべきか?という検討はしているでしょうし、ブロガー界隈でも、特定のターゲット層に向けて、価値ある情報を伝えることが重要だ、ということが説かれているため、普遍的な原則であると感じています。

 

具体的な集客施策は?

インバウンドに携わる方向けのブログであれば、ここからが主題になるかと思いますが、そこに特化したブログではないため、目次の一部を紹介して終わりにします。

  • 自社サイトはインバウンド集客の拠点
  • SNSを味方につけるクチコミを制する
  • ネット予約サイトを突破口にする
  • 広告をかしこく使う
  • 旅行博で現地に触れる
  • 旅行会社・ツアーオペレーターとつながる
  • ファムトリップでファンを作る

これらの具体的な施策について、自ら作るとどうか、委託するとどうか、その際の注意点は何か、費用対効果はどうか、など、さらに実施にあたってのアドバイスが細かく書かれています。

また、付録として20か国分の外国人観光客のデータがまとめられており、前述のペルソナマーケティングの役に立つ情報も掲載されています。

 

以上です。

日本が人口減少社会を迎えるにあたって、国内需要も当然減少傾向になっていきます。こうしたなか、新たなマーケットとして、外国人観光客を取り込んでいくことは、企業や自治体においても採用しうる選択肢のひとつです。

関連部署で働くビジネスマンや公務員の皆さまにおいては、本書を読むことで、具体的なインバウンドビジネスの集客施策の提案に役立つことと思います。そうでない方にとっては、教養の一環となりますね。興味のある方は是非ご一読ください。